すみません。日付が変わってしまったので、自分がなにを言おうとしていたのかもうわかりません。いかに適当に俺の文章が生産されているのかよくわかります。

 さて。今日もいい天気です。
 天気とはあまり関係ないのですが、俺はさきほど脱糞してきました。以下汚いので気をつけてください。
 というわけで脱糞なのですが、いままさに肛門から大便が排出されようとする瞬間、キャッチフレーズを考えながら脱糞するのは俺だけなんでしょうか。
 「地球環境を破壊する、茶色の最臭兵器光臨!!」
 「暗黒文明開化の聖なる象徴、その名は糞!!」
 「呼べよ風吹けよ嵐、いま便所に悲しみの爆裂放屁が唸る!!」
 とか。
 とまあ、今日もそんなことを考えながらミラクルパワフルスペシャル脱糞(はぁと)を完遂したのち、俺は昨日の売上金を持って銀行へと赴きました。今日もまたいい天気です。
 銀行からの帰り道。今日も新人君が入ってくれたおかげで、人員的には余裕があったので、俺は缶コーヒーを買って、公園のベンチで一服と洒落込むことにしました。夏だしね。いつも冷房の効いた場所で仕事してると、たまには炎天下でぼーっとしたくなるわけです。

 さて、タバコを吸いながらまた鳥の詩なんか聞きながら、遠くに見える森の緑と、空の青をぼんやりと眺めていると、速攻で悲しみの円ドルフィンが脳内にあふれ、気がつけば俺は、永遠に続く夏の暑熱のまんなかで、ぼんやりと海岸線を眺めていたのでした。海にまで迫る森と急斜面の坂道、そして入道雲と夏空。緑と青の接する境界面が美しくて、俺はついつい観鈴ちんを召還しました。なんか「だって太陽が黄色いから」並の電波文章ですが、あまり気にしないでください。だって太陽が黄色いし。たまにチューニングがあってしまうんです。聞こえる聞こえるよう。

 夏は、好き。なにもかもが鮮やかで輝いているから。さびしくない。予感がするの。わたしはどこかへ行けるって。ここじゃないどこかへ。きっとわたしが幸せになれるどこかへ。

 そうして観鈴ちんは一人で歩き出すので、俺はその後ろをついていきました。俺は観鈴ちんと一緒のバスに乗って、どこか遠い街へ行けるといいなと思っていました。この街ではないどこかへ。おもしろいものを探して、永遠に遊びほうけて。知らない街を二人で歩いて、おいしいものを食べて。
 この想像が悲しい感情をもって想起されることを俺は悲しむ。永遠の夏休みはどこにもない。そのことを知っているから。観鈴ちんに雪を見せてあげたいな、と思う。けれど俺はこの街から出られない。
 いつかこの想像力の限界を突破して、雪のなかではしゃぐ観鈴ちんを見たい。他愛もないことで笑って、転げ回る観鈴ちんを見たい。想像でなく。このうえないリアルさを伴って俺の精神に衝撃を与えるような、そんな観鈴ちんの姿を。観鈴ちんは、あの暑い夏の午後のなかでだけ、現実として俺の前に顕現する。それが悲しい。

 わー、雪だー。
 雪、冷たい。ほんとに冷たいんだー。

 降りしきる雪のなかで。観鈴ちんは駆け回り、ときに動きを止め、あとからあとから落ちてくる雪の粒を、まるで不思議な物体を眺めるようにして眺める。その光景を見るとき、俺は涙を流すことを我慢できないだろう。過去もなく未来もなく、ただその一瞬が永遠であることを願うだろう。幸福っていうのは、平穏な日常のなかに続々と埋没していく時間のスクラップだ。そして、真に幸福なかけがえのない一瞬は、きっとこんな瞬間にしかない。一瞬が永遠であるように、永遠が一瞬に凝縮されますように。時間の流れのない世界で、ただ幸福な観鈴ちんを見つめ、そのことで俺は幸福になり、ただ愛おしさに涙するしかない。
 俺が見たかったのはきっとそんな一瞬で、俺が泣き叫びのたうち回って熱望していたのはそんな些細な奇跡で、それが望めないという現実に、俺は倒れた。せめて俺に、たった一度の、観鈴ちんの真実の笑顔を。
 望んで得られない夢の果てにいま俺は呆然と立っていて、捨てたはずの捨てきれない夢の美しさに、呻吟する。

 夏の太陽が俺の肌を焼いていることを実感する。
 公園で一服している現実の俺は、じんわりと腕ににじむ汗を感じ、あんがいに乾いた風が汗を乾かすのを感じ、そしてーーせめてこの太陽の暑さだけども、このにじむ汗だけでも、観鈴ちんと共感できたら、などと考えている。
 そして鳥の詩が二巡して、俺は仕事に戻る。
 そんでこのテキストを書きました。
 でも書き出しは脱糞。

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