前日の続き。

 さて。最後の一服が終わったら帰ろう。

 そのあいだにも書けるだけ書く。
 そもそも俺にはオリジナリティがあんまりありません。俺のなかの妄想というのも、実は種類は少ないです。俺は別に妄想の内部のような世界で日々を過ごしたいわけではなく(かつてはそう願ってましたが)、俺が思うところの「美しい瞬間」を物語にできればいいだけです。昔はそれを絶対にかたちにしたいと思っていたものですが、最近では妄想でもいいじゃんとか思い始めており、非常に危険な兆候です。
 「美しい瞬間」には、必ず具体的な舞台設定が伴っており、それらをひっくるめて俺は「情景」と命名しています。それは、なにかの作品のなかにあることもあり、俺の内部に残ってどうしても消えない景色だったり、あるいは、自転車を漕いでいるときに見かけた、どうでもいいような光景だったりもします。そうした妄想に設定を与えて、自分の頭のなかで醸成する。その作業自体が好きなんです。これが「文章を書く」という俺の趣味と合体すると、そこに小説ができているはずなんだすが、なんで書けないんでしょう。だれか教えて。進まねー。最後の最後まで来ていきなりグチ。読んでる人びっくり。書いてる俺もびっくり。これだから自動筆記は。

 さあ。頭のなかを甘酸っぱい青春の息吹でいっぱいにしやがれ俺。
 

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